自動で車線変更やコーナーで減速するクルマも! いまもっとも自動運転に近い市販車5選 (2/2ページ)

ドライバー監視機能を持つクルマも登場

3)スバル・フォレスター自動運転

 日本におけるADASの先駆者といえばSUBARU。同社の「アイサイトツーリングアシスト」は0km/h〜約120km/hという幅広い車速域において、アクセルとブレーキ(加減速)、ステアリング(操舵)といったドライビング操作を機械がアシストするというものだ。とくに操舵アシストについては、白線(区画線)の認識だけでなく、先行車の軌跡からコーナーの曲率を予想してステアリングを切るといったことも可能になっている。自動運転

 スバル・フォレスターはアイサイトツーリングアシストを搭載しているだけでなく、ドライバーモニタリングシステムを初採用している。これは赤外線カメラによってドライバーの表情をとらえ、居眠りや脇見を検知するとワーニングを出すというもの。完全なる自動運転以前の、自動運転レベル3では、ドライバーと機械の間で運転を引き渡すことになるが、その際にドライバーの状態を把握しておくことは重要だ。このドライバー監視技術はこれから全メーカーに必須となるだろう。さらに、フォレスターではドライバーの顔を識別することで、シートポジションなどを自動調整するといった利便性にも、このモニタリングシステムを活用していることがポイントだ。自動運転

4)レクサスLS自動運転

 国産車では最高峰といえる自動運転に近いADASである「Lexus CoDrive」を搭載するレクサスLSには『カーブ速度抑制機能』というユニークな機能が備わっている。これはACC走行中かつレーントレーシングアシスト作動時に機能するもの。

 カーナビの地図データに基づきコーナーの曲率に対して車線維持支援機能では速度オーバーの状態と判断した際に、ドライバーにモニター表示で知らせるほか、緩いブレーキをかけることで操作を促すというもの。自動運転

 この機能自体はワーニングに過ぎないが、地図データとADASが連携するというのは、自動運転には不可欠な技術として未来を感じさせてくれる。ただし、ドライバーが不要なレベルの自動運転には現在の地図データでは精度が不足しているというのは知られているところ。高低差も含めて3次元で道をとらえたダイナミックマップが必要になる。

自動運転

5)日野セレガ

 ドライバーが意識を失ってしまったときに安全にクルマを止めることができれば防げる事故というのは少なからず存在する。自動運転技術の過渡期において、そうした機能の実装は求められているが、その入口といえるのが日野の大型バス「セレガ」に採用されたEDSS(ドライバー異常時対応システム)だ。

 これはスイッチを押すことで、ストップランプとハザードランプを点滅させ、ホーンを鳴らしながら安全に停止するというもの。大型バスになると、周囲への攻撃性は大きいし、乗員の数も多いため死傷者が増える傾向にある。まずはスイッチで安全に停車させることを優先して装備された機能だ。

 ドライバーの異常を検知するわけではないが、大型バスであれば他のスタッフや乗客がドライバーの異常を感じて、スイッチを押す判断ができることから実効性にも期待できる。今のところは、車線内で停止するというレベルだが、将来的には路肩などの安全を確認して車線変更をして停止するよう進化することだろう。

 ドライバーの異常検知についても、モニタリングシステムによって検知できる技術開発は進んでいる(前述したフォレスターの「ドライバーモニタリングシステム」もそうした技術に発展する可能性がある)。

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