同じ呼び名でもメーカーも車種も違う! クルマ好きが混乱する型式カブリの車種4組8台

同じ呼び名でもメーカーも車種も違う! クルマ好きが混乱する型式カブリの車種4組8台

クルマ好き同士の会話が噛み合わないことも

 クルマの名前を呼ぶ際には、大部分の人が言う車名(クラウンのような俗称)に加え、型式(現行日産GT-RならR35)というものがある。型式はクルマやバイク以外の商品で言えば品番に近いもので、民生品で挙げるならカメラ(キヤノンの一眼レフカメラの○○Dなど)がわかりやすいだろうか。

 型式はクルマの開発や整備の現場や、クルマ好きの話題に挙がることのある歴代モデルの多いクルマで「何代目□□」とか「何年くらいの××」などと言うのが面倒だったり、わからなくなってしまうケースでよく使われる。型式はアルファベット+数字というのがほとんどであるが、意外にも型式のアルファベットの部分が最近の言葉でいうカブるものがある。いくつか挙げてみたい。

1)マツダ・ファミリア&アクセラとスバル・レガシィ

型式

 マツダ・ファミリアとその後継車であるアクセラの型式の一文字目は、ファミリアがFRからFFになった5代目モデル以降Bである。そのためファミリア時代はBD型から始まりモデルチェンジごとにBF型、BG型、BH型、アクセラになってからもBK型、BL型、BM型&BY型とBに続くアルファベットが進んでいる。

 一方でスバル・レガシィも型式の一文字目はBで、BC型(初代モデルのセダン)から始まり、BF型(初代モデルのステーションワゴン)、BD型&BG型(2代目モデルのセダン&ステーションワゴン)、BH型(3代目モデルのステーションワゴン)、BL型(4代目のセダン)、BM型(5代目セダン)と、ファミリア&アクセラと見事にカブっている。

 世代によっては型式のアルファベット部分が同じファミリア&アクセラとレガシィが同時期に現役だったこともあり紛らわしいといえば紛らわしいが、ファミリア&アクセラは型式が呼ばれることが比較的少ないのは救いだった。

2)ホンダNSXとマツダ・ロードスター

型式

 ホンダNSXの型式のアルファベット一文字目はNで、初代モデルはNA型、現行の2代目モデルはNC型である(NB型が抜けているが、NB型はリーンショックの際に開発中止となり幻となったV10搭載モデルだったのだろうか?)。

 NSXと同様にマツダロードスターの型式のアルファベット一文字目もNで、初代モデルのNA型からNB型、NC型、現行のND型と進んでいる。

 性格はまったく違うとはいえスポーツカー、スーパーカーという近いといえば近いジャンルで型式がカブるのは紛らわしいが、ロードスターを型式で呼ぶことは多いにせよ、NSXはモデルが少ないのもあり型式で呼ぶことが少ないのには救いだった。またスポーツカー、スーパーカー同士で型式がカブっているのも面白いといえば面白い。

3)トヨタ・スターレットと2代目ホンダ・シビックタイプR

型式

 トヨタ車の型式は、現在はわかりにくいところもあるが、20年ほど前まではエンジンのアルファベット部分+車台(今でいうプラットホームに近い)のアルファベットの組み合わせに数字が続くというもので、比較的わかりやすいというか想像もしやすい。

 例として現行車のカローラスポーツの1.2リッターターボ車のFF車の型式NRE210Hを挙げると、NRは搭載される8NR-FTSエンジン、車台はE、数字(Hはハッチバックの意味だろうか)といった具合である。

 その法則に則り、現在のヴィッツの前身となるスターレットのFFになった3代目モデル以降のガソリンエンジン車の型式はE型エンジン+P車台なので、EP70系、EP80系、EP90系だった。

 ホンダシビックもグランドシビックと呼ばれた4代目モデルからスマートシビックと呼ばれた7代目モデルまで型式の一文字目はEで、7代目モデルの3ドアハッチバックのタイプRの型式はEP3だった。

 スターレットとシビックという走り好き、クルマ好きの話題に挙がることもあるクルマ(今になるとスターレットはほぼ忘れ去られているが)で型式がカブると、「EPが……」という会話になった際に、「どっちのEP?」となることもある。

4)2代目以降のマツダRX-7と8代目以降のホンダ・シビック

型式

 いまだに世界唯一のロータリーエンジンを搭載したピュアスポーツカーであるRX-7の2代目、3代目モデルの型式の1文字目のアルファベットはFで、型式は2代目がFC3S、3代目がFD3Sである。そのためRX-7はよく「FC、FD」と呼ばれる。

 一方シビックは8代目以降型式のアルファベット1文字がFに変わり、日本でも販売された8代目モデルのセダンの型式はFD型で、正式には1.8リッターがFD1、タイプRを含む2リッターがFD2で、FDのRX-7とカブる。

 さらに昨年7年振りに日本で復活した現行シビックの4ドアセダンの型式はFC1型と、FCのRX-7とカブる。

 さすがにFC3S型のRX-7とFC1型を混同することはそうそうないにせよ、現行モデルではないものの、まだまだ話題に挙がることの多いFD3SのRX-7とFD2のシビックタイプRを混同することはあるだろう。

 実際、最近筆者はFD2のシビックタイプRに乗る友人とLINEをしている際に「FDは○○だ」という話になり、筆者は「あの人乗ってるの、シビックタイプRだったよな?」とRX-7と勘違いしたことがあった。

 ほぼ役に立たない話題であるが、クルマ好きだと型式がカブるクルマを見つけると、ちょっと面白く感じることもあるものだ。

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