【試乗】ランドローバーディスカバリーならコレ! 6気筒ディーゼルの上質っぷりに感激

【試乗】ランドローバーディスカバリーならコレ! 6気筒ディーゼルの上質っぷりに感激

ランドローバーのイメージどおり非常に快適な乗り心地

 少々旧聞となるが、2月初めに、毎年この時期にJAIA(日本自動車輸入組合)が行う合同試乗会が行われた。このイベントは80台近い個性豊かな輸入車が一堂に集まり、その場で一気に試せるというもので、毎回学ぶことや得るものがたくさんある楽しい1日だ。

 筆者はここで、今までに乗った経験のなかった輸入車数台に乗ることができた。今回は、何回かに分けてその印象を「日本車がこれだけ充実している日本において輸入車はなくても困らない存在だけに、輸入車は何か1つでも強く響くポイントがあるなら選べばいい」というスタンスで、基本的に魅力的な部分を中心に報告したいと思う。

●ランドローバーディスカバリー HSEラグジュアリーディーゼル
(901万円)

「SUVの王様」という異名を持つレンジローバーを筆頭に、高級SUVの名門であるイギリスのランドローバーは、現在同社と同様に高級車の名門ジャガーと統合されたジャガーランドローバー社としてインドのタタ傘下にある。

 その中でディスカバリーはごく簡単に言ってしまえば、超高級SUVのレンジローバーの「普及モデルとなる高級SUV」というポジションにある。

ランドローバー

 1990年代登場の初代モデルでは300万円以下という価格のモデルもあり、当時人気だった三菱パジェロなどとも競合するほどだったが、ここ10年ほどのモデルは高級化が進み、価格で日本車と比べられるほどの買い得感のあるモデルではなくなった。

 5代目モデルとなる現行型は2016年9月に本国で発表され、2017年5月に日本導入が開始された。現行型はボディの85%にアルミを使うことにより先代モデルに対し360kg! もの軽量化を実現したことが大きな特徴となっている。

ランドローバー

 日本仕様では、エンジン、トランスミッションといったパワートレインは、3リッターV6スーパーチャージャー(340馬力/45.9kgm)、3リッターV6ディーゼルターボ(258馬力/61.2kgm)の2つでどちらも8速ATと組み合わされる。

ランドローバー

 グレードもそれぞれに標準のHSEと上級のHSEラグジュアリーが設定され、ボディサイズ(全長4970mm×全幅2000mm×全高1890mm)が小山にように大きいこともあり、オプションで十分使える7人乗りとなる三列シート仕様も用意される。

 ディスカバリーディーゼルに乗って驚いたのが、ディーゼル車が普及してきた最近でもほとんどが4気筒なだけに、貴重な存在となっている6気筒ディーゼルのフィーリングの素晴らしさだ。

ランドローバー

 筆者は6気筒のディーゼルに乗ったのは久々だったのだが、ディスカバリーのV6ディーゼルはさすがに車外騒音こそ若干あるものの、車内に入れば高級SUVということもありガソリン車と間違うくらい静かである。またエンジンを高回転まで回した時の音もV6のガソリンエンジンのように官能的な的な点にも好感を持った。

ランドローバー

 動力性能自体は車重が約2.4トンもあるため「グイグイ加速する」とか「野太いトルク」といった速さはないものの、高級SUVらしく力強くスピードが乗る。

 ディスカバリーの場合、ガソリン車とディーゼル車の価格差は消費税込みで20万円と小さいので、高級車でこういうことを書くのも少々恥ずかしいところもあるが、燃費や航続距離の長さを考えると、ディスカバリーを買うならディーゼル車を基本に考えるべきだと思う。

ランドローバー

 乗り心地も20インチタイヤを履くため、まれにガタンという硬さを感じることもあるが、基本的には走行中のショックをコトンコトンと軽快かつしなやかにクリアでき、ランドローバーのイメージどおり非常に快適だ。

 インテリアはレンジローバーほどではないにせよ、格調高く十分を通り超えて十五分くらいに豪華なものとなっており、「ランドローバーという高級SUVに乗っている!」という満足感を得られるだろう。

ランドローバー

 約800万円から900万円という価格は高価ではあるが、内容を考えれば見合ったものであり、いろいろな意味でこういったクルマを必要とする、使えるユーザーには大いに勧めたい1台だ。

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