元F1ドライバーのコバライネンがトヨタ86でラリーに参戦

スーパーGTと全日本ラリーの2カテゴリーに挑戦中

 2007年にルノーからF1へデビューし、マクラーレンへ移籍した2008年には初優勝を獲得するなど2013年までF1で活躍するほか、2015年からはレクサス・チーム・サードのドライバーとしてスーパーGTに参戦。

 ご存じのとおり、フィンランド出身のヘイキ・コバライネンは国内外のレースシーンで豊富な実績をもっているが、近年はラリー競技でも活躍していることをご存知だろうか?

「ずっとレースをやってきたけれど、ラリーも好きだったので機会があればチャレンジしてみたいと思っていた。それが実現したのは2015年のフィンランドラリー選手権の開幕戦で、プライベートプログラムでラリーにリャレンジした」と語るように、コバライネンはスノーイベントのアークティック・ラップランド・ラリーでラリー競技にデビュー。

 フォード・フィエスタを武器に3位に着けるなど非凡な才能を披露していたのだが、コバライネンのラリー挑戦は2016年も続いている。


スーパーGTの所属チーム「サード」と国内ラリーの名門「ラック」とのジョイントプログラムで全日本ラリー選手権にチャレンジ。スーパーGTが優先されていることから、あくまでもスポット的な活動となっているが、7月に北海道洞爺湖町を舞台にした第5戦のグラベルイベント、ラリー洞爺より国内の最高峰ラリーにチャレンジしている。


コバライネンの参戦クラスは国内のFFターボ車両と国際規定のR車両を対象にしたJN5。マシンはTMGが開発したFR初のR3規定モデル、トヨタGT86 R3でエントリーしている。


「エンジンパワーは小さいけど、トヨタGT86はシャーシバランスに優れたクルマ。ギヤ比とパワーバンドが中低速の洞爺には合わなかったけどいい経験をすることができた」と語るように、デビュー戦となったラリー洞爺で3位に着けたことは記憶に新しい。


さらに9月23日〜25日には北海道帯広市を舞台に開催された第7戦のラリー北海道に参戦。その目標について「同じグラベルでもラリー北海道は高速ステージが多いのでクルマには合っていると思う。ペースノートの精度やグラベルでのマシンコントロールなど課題はあるけど、完走を果たして次のステップへ繋げたい」と語っていただけに、同イベントでもコバライネンの躍進が期待されていたのだが、自身3戦目のラリー競技は予想外のハプニングに祟られることとなった。


「ランプのトラブルで前が見えなかった。ショートステージだったのでよかったよ」と語るように、23日に行われたナイトステージのSS1はランプバーのトラブルにより4番手タイムに低迷。さらに翌24日のオープニングステージ、SS2では「完全に僕のミス。スリッピーな路面だったのでペースは抑えていたけれどラインを外してしまった」と語るようにスタートから約3km地点でコースアウト。左リヤのサスペンションを破損して、そのままリタイヤしている。

 まさにコバライネンにとっては悔しいリザルトとなったが、翌25日、再出走を果たしたレグ2では素晴らしいパフォーマンスを披露。「今日は慎重に走り続けた」と語りながらも4本中3本のSSで2番手タイムをマーク。次戦の準備のために最終ステージを走り切ることなく、ラリーを終えることとなったが、コバライネンはもち前のスピードを披露した。


なお、コバライネンは10月に岐阜県高山市で開催される第8戦のハイランドマスターズ、11月に愛知県新城市で開催される新城ラリーと残り2戦のターマック戦にも参戦する予定で、「ターマックの経験はないけれど、アスファルトのほうがレース経験を活かせると思う」とのこと。

 さらに2017年についても「スーパーGTに参戦するなら全日本ラリーも可能な限り参戦したい。それにチャンスがあればWRC2に挑戦したい」とモチベーションが高いだけに、レースとラリーの“二足のわらじ”を履くコバライネンに注目したい。

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