[第44回東モ情報55]ヤマハの4輪参入がさらに具体化か!?

わずか750kgのスポーツ・ライド・コンセプトの本気度

 古くはトヨタ2000GTを製造し、近年ではレクサスLFAのエンジンを担当するヤマハ発動機が、今回新たな4輪コンセプトを、第44回東京モーターショーで発表させた。それが、SPORTS RIDE CONCEPT(スポーツ・ライド・コンセプト)だ。

残念ながら市販化にはいたらなかったYAMAHA OX99-11

 ヤマハ発動機は、これまで、1991年にはV型12気筒エンジンを搭載したOX99-11というスポーツカーを製作。市販化を前提に進めていたが、残念ながら市販には至らなかった。

 そんなヤマハ発動機が、前回の東京モーターショーで発表した「MOTIV(モーティフ)」というコンセプトカーは、現在欧州で実走実験を進めており、4輪事業への参入の準備を淡々と進めている。

 この車両も、そのモーティフ同様、のシャシーを使用しゴードン・マーレーのiStream(ゴードン・マーレーデザイン社が提唱するF1に源流を持つ軽量&高剛性な車両構造)を採用した一台。車両サイズは全長3900mm×全幅1720mm×全高1170mmのボディで、車両重量は750kgとなる。

このデザインを担当したのは、レクサスのブランド企画室長、トヨタのデザイン部長であった長屋明浩さん。現在はヤマハ発動機のデザイン本部本部長で執行役員である。

 ヤマハ発動機と楽器のヤマハがコラボレーションした「project AH A MAY(プロジェクト アーメイ)」なども仕掛けてきた長屋さん。このプレスカンファレンスでもまず「FUJIN(God of the Wind)」と名付けられたマリンバと、ドラムス「RAIJIN(God of the Thunder)」という名のドラムの共演によるオープニング演奏が行なわれたが、「社外からやってきたからこそ、お客さんがヤマハにどういった期待をしているかがわかっている。だからそれに応えていく」という。

 そして、今回のこのクルマへのアプローチも、モーターサイクルからのアプローチだという。ヤマハT-MAXのブーメラン形のサイドパネルやヤマハR-1のミラーなど、ところどころにそのモチーフが埋め込まれている。また、スポークホイールのように細いリムの17インチホイールの中に見えるのは、最近のモーターサイクルに多く採用されているディスクが花形になっているぺータルディスクを採用、モーターサイクルの開放感を彷彿とさせるシースルードアなども採用している。現在実験しているモーティフとは別のiStreamの可能性を探るモデルである。

 しかし、単純にデザインコンセプトという位置付けの割りには、車両はしっかり作り上げられていた。相当に市販化を意識した造りであることは明確である。モーティフ系の車両と、このスポーツ・ライドの2本立てで登場するのか? ヤマハの4輪参入へのカウントダウンが近いことを窺わせる一端でもあるといえる。

ヤマハ発動機ブースは東2ホールにある。

  

  

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