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ドリキン土屋監督の秘策で勝ちとったSGT300の奇襲作戦! (1/2ページ)

ドリキン土屋監督の秘策で勝ちとったSGT300の奇襲作戦!

■ポールポジションを生かすために禁断の軽量化を実施!!

「ウチのクルマはストレートで負けるから、ストレートが3本あるタイ(ラウンド)ではさんざんな結果だったからね(10位)。富士(スピードウェイ)は1本しかないから予選6位以内を目指そうってことになってさ。燃料もホントにギリギリの量しか入れないでアタックかけた。そしたらポールポジションが取れて。ポールポジションなんて1年に1回か多くて2回しかないチャンス。それなら賭けにに出て“勝ち”を狙いに行こうって考えてたんだ」
スーパーGTに参戦するARTAチームのエグゼクティブ・アドバイザー・土屋圭市さんは8月に開催された富士ラウンドを振り返る。ARTA

レーシングスーツの下に、下着のように着るのがクールスーツ。パイプの中を冷水が流れて身体を冷やすシステムだ
レーシングスーツの下に、下着のように着るのがクールスーツ。パイプの中を冷水が流れて身体を冷やすシステムだ

「決勝前日の夕飯からドライバーを説得し始めた。『クールスーツ降ろせば20kgは軽くなるよ。あとお前たちがいいならガソリンも軽くするよ』って。小林(崇志)はまだ若いから『まぁイケるところまでなら……』って感じだったけど、(高木)真一は嫌がってたよね。40歳過ぎてて当然体力はキツイわけ。『32℃も33℃(外気温)もあるのにクールスーツなしなんてムリですよ』って言ってたけどさ。『お前が走行中にムリって言った時点でレースは諦めよう。1位になるか10位になるかとの違いだから』って話をし続けたわけ」

 ARTAのGT300車両は、灼熱の富士スピードウェイをクールスーツなしで闘うことにした。
クールスーツというのはレーシングスーツの下に着込む服で、お腹や背中に通されたパイプのなかを冷たい水が回ることで身体を冷却できるシステムである。
炎天下に駐車したクルマに乗り込んだ経験がある人ならわかると思うが、レーシングマシンの車内は、外気温よりも相当熱くなる。そこをクールスーツなしで闘うというのがARTAのGT300の作戦だったのだ。

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